鹿の子絞り・疋田絞り問題
わりと出品者の心をひそかに悩ませる問題を一度整理してみようと思います。
鹿の子絞り・疋田絞りも括り絞りのひとつです。
絞り染めの格でもフォーマルな柄に使用されます。
一般的には、鹿の子絞りより大きいのは疋田絞りらしいですね。
厳密には何ミリが鹿の子絞りで、何ミリ以上が疋田絞りなのか、あまり定かではないですね。
絞り染の疋田鹿の子の形を、糊描きの友禅染で表した『描き疋田』・
型染めを用いて染料をすり込んで表したのは『摺り疋田』と広がりをみせます。
テキストを書く出品者の心をなかなか悩ませますね。
これらの技法は江戸時代に、奢侈禁止令が発令され、贅沢品として絞り染めが禁止されたため、こ開発されたそうです。
疋田絞りをさらに文様に見立てたのが、『目結い』です。
家紋としてよく見かけます。
疋田絞りの価値を計る上で、4つの基準があります。
「巻きの回数」
括り絞りとして、何に価値があるのかと調べますと、括り絞りの巻く回数を多ければ、もちろん手間暇がかかります。
高級品となります。
細い絹糸を8回以上巻いたものを「本疋田」と呼ばれ、プレミアがつきます。
さらにはきぬたやさんでは12回巻いた疋田絞りがあります。
「粒の細やかさ」
括り絞りの単位が「立て」と呼びます。
細かさを判断するのが、反物幅である1尺(約38cm)の横1列の中に何粒絞られているかで、粒の細やかさが分かります。
40粒、45粒、60粒と細かくなればなるほど、難易度が高くなります。
国産や中国産との違いは目の揃い具合と粒立ちを見るようです。
ぜひ、商品を購入される際、参考になさってくださいね。
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