☆単衣の季節☆
しばらく続いた雨も、やっとあがり、
いよいよ、桜の季節、本番です。
きものの季節では、6、7、8、9月を「夏」といいます。
この4か月間は、単衣の着物を着る時期となります。
単衣というのは、胴裏をつけない仕立て方、
あるいは胴裏がついていないお着物となります。
この4か月間は、6月9月の初夏初秋と、
7月8月の盛夏に分かれますが、
基本的に
6月9月は「透けない単衣」、
7月8月は「透ける単衣」(うすもの)の着物となります。
帯も同様で、盛夏には、紗(しゃ)や羅(ら)のような
透ける素材のものを締めていただければよろしいかと存じます。
近年、地球温暖化の影響もあり、
ひと月くらい季節が前倒しになっていて、
昔ながらの暦では、現代の生活にそぐわないことも
たくさんありますので、一応の基本として、
とらえていただければよろしいのではないでしょうか。
いずれにしても夏のきもの姿は、見た目に暑苦しく見えたら
せっかくのお洒落も台無しですよね。
高温多湿の日本の夏では、
きものの織り方や、文様、またお色目に特別の工夫を重ねて、
見た目の涼しさを求められてきました。
結果、その工夫が、
ほかの季節と違って一段と情趣をかもし出し、
夏にきものを着るひとを際立たせてくれるのではないでしょうか。
さぁ、そろそろ単衣のお着物の準備をしていただく季節となりました。
先日、ご案内させていただきましたが、
わたくしどもでは、お着物ははじめて、という方や、
もっと気軽に着物を着たい!という方のご希望にこたえるべく、
お手入れも簡単な、東レの絽小紋をご紹介中です。
今回は、わたくしどもでも初の試みとして、
帯、ならびに帯締め・帯揚げの小物をコーディネートして
ご紹介いたしております。
一点一点、小紋に合わせて、帯合わせをし、
素敵なセットになっております。
ご覧いただければ幸いです。
カテゴリー:塩見