☆京都の言葉☆
奈良のお水とりも終わり、
京都では、昨日『春一番』が吹いたようで、
いよいよ、春本番ですね。
暑さ寒さもお彼岸までとよく言ったものです。
仕事柄、多くの方とお会いする機会がございます。
特に、お客様の場合は、京都以外の方が多いので、
各地それぞれのお話、方言が聞けて、楽しみがいっぱいです。
そんな中、
『京言葉って、いいですよね』と、よく耳にします。
京言葉というと、
「ほっこりする」「はんなり」等の
舞妓さんや芸妓さんが話すイメージがありますが、
私たちが日常会で使っている
「○○しはる」とか、「しんどいね」も京言葉になるようです。
最近では、「おおきに!」の言葉も、
京都以外で耳にすることがございます。
これも、京言葉のようですが、
やさしい印象の京都言葉は、
少々難しいところがあります。
「おおきに」のひとつをとっても、
ありがとうの意味があったり、
とりあえずのあいさつとして、
「おおきに」といったりもしますし、
お断りするときにも「おおきに」を使うこともあります。
ストレートな表現をしないために
誤解されることもあります京言葉。
ストレートに表現して、相手の気分を害すよりは、
相手の方に、先に気づいてほしいとの思いが
多くあるような気がいたします。
京言葉に限らず、お人様のお話には、
いろいろな意味を含んでいますので、
相手の表情や態度、
ニュアンスで意図を理解しないといけませんよね。
言葉に丸みがあり、
やわらかい感じの京言葉。
人にやさしい印象を与える、この言葉を
私は、大事にしたいと思っております。
カテゴリー:塩見